陽極酸化処理にの意味合いについてのお話

意味合いについてという題名ではじめて見る陽極酸化処理の事を書いてみようと思います。

日本特殊螺旋工業のTi製品に採用している表面処理、陽極酸化。

バイクや車のユーザー様からは「装飾でしょ?」と認識されていますが結構色んな意味があるんです。

基本的な効果は6年ほど前に書いた陽極酸化処理をご参照下さいませ。



チタンの大きな特性としてその界面活性効果から表面に何かを付着させるというのは非常に難しく基本的に塗装の様な着色は実用的なものはまだありません。なまじっか塗料が載ったとしても剥離しやすく使用に耐えません。
また、TiNやDLC等の化学処理でも水素等が処理膜とワークの間に残留してしまい、処理のみでは衝撃や真空引き等のきっかけを与えた際に剥離してしまう可能性が高いです。

陽極酸化処理とは基本的にはアルマイトと同義語です。英語表記ではanodizingですが、日本ではアルマイトとは最初にその技術を使った企業の使用した商標だったのがいつのまにかアルミニウムのanodizingの総称=アルマイトとなったようです。

なので弊社ではTiに対するanodizingは陽極酸化処理という原理の呼称を使用しています。



話がそれましたがTiに対する陽極酸化の意味合い。

上段4行目のリンクで陽極酸化がボルトナットの使用において優れた特性があると書きましたが、ボルトナットに着色をする意味合いというものをお話したいと思います。


色身に関しては単純に装飾の目的でもあるのですが、色を変えることによって製品の識別とトルク管理をしておりました。

同じサイズの左ネジと右ネジを陽極酸化で色分けすることにより安易に視認が可能になることにより(大型車両のホイールナット等は左右混同だったりします)レース環境においては整備速度の向上、またはトラブルを未然に防ぐという意味合いがあります。

そしてメインのトルク管理。

これはモータースポーツ以外での使い方なのですが、大型工業機器のメンテナンスで例えば青、黄色、緑の三種類の色分けをしたボルトを三本のトルクレンチを用意しておいて、あらかじめに使用するトルクをセットしておくことにより紙媒体等で確認せずとも(確認できないような環境でも)確実に使用するトルクで締結出来ます。

こういった使い方は作業時間に規制があるような環境、内容は御想像にお任せしますがそういった現場で活躍しております。


単純に着色する技術ですが装飾目的ではなく螺旋の仕事をするうえでも重要な仕事を担っています。


そんな陽極酸化処理のお話でした。
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