
先週末に東京ビックサイトにて行われました東京モーターサイクルショー
ヨシムラジャパンブース-ベータチタニウムコーナーに
ご来場いただきました皆々様ありがとうございました。

昨年に引き続きヨシムラジャパン様のブースにて製品展示をさせていただいてきました。

09年のレーサー前にスペースをお借りしてたのでレーサーの何処に使っているのかというご質問や、実際にどのような箇所でTi-6Al-4Vの製品が効果があるのかという説明もしやすかったです。

例年はバラバラと並べていただけでしたが、今年から初の試みとしてのパネル展示。
このご時世で中々お客様の入りも心配されましたが、蓋を開けてみれば連日の大盛況!!!
ベータチタニウムで用意していた最新カタログも去年比で1.5倍程ご用意しておりましたが足りなくなるというほど大賑わいで、色々な方とお話させていただくことが出来ました。
今回説明員として会場に居て感じた事なんですが、
以前よりも皆様にTi-6Al-4Vについてのご理解が多くいただいているとように感じました。
微力ながらですが、私たちのやっている事が普及していっているんだなぁと実感させていただきました。

さてさてそろそろバイクシーズンもやってまいりました。
ベータチタニウムも頑張ってより良い製品を作って行きましたので、
引き続きベータチタニウムとこの開発日記にお付き合いくださいませ。
スポンサーサイト
タニグチです。
今日の内容は、限りなく私事に近い内容です。
たまにしか顔を出さないくせに…。
かれこれ15年以上乗っているバイクがあります。
CB1000SF BIG1
オーバー750cc国内販売解禁一発目のバイクです。
巨大すぎる車体
いまだに理解できないアクスル部のクイックリリース機構
某メーカーから一種類だけしか販売されていない前後18インチタイヤ
絶版車扱いされない中途半端な年式
完全に、時代に置いて行かれている気がします。
でも、
素直なハンドリング、大きな物に乗っかている安心感
どこまでも走って行けそうな逞しさ
そんなところが好きで、全然乗り変える気がしません。
10万㎞を走ったところでフルオーバーホールに出したのですが
交換部品数が300を超え、フレームの補正が必要になり、
作業工賃が……
新車が買える…。
最近、そのBIG1が帰ってきました。(約5年の入院生活)
中古のエンジン載せ替えで手をうちました。
せっかく帰ってきたのだから、このままでは勿体ないと思い
「テスト」と称して64チタンでいろんなモノを作ってみよう!
(職権乱用でしょうか?)
ということで、現在アクスルシャフトを作成中。
モーターサイクルショーまでには完成させるつもりでいたのですが
仕事の合間の作業になるので、なかなか事が進みません。
その他の部分も色々と検討中なので、追々このブログで発表していきます。
さて、このまま終わってしまうと本当に私事のみになってしまうので、
告知を少し。
明日 27日より開催されます、「東京モーターサイクルショー」
先日の告知通り、ヨシムラジャパン様のブースでの商品展示を行います。
私タニグチも 最終日の29日(日)にはブースに立って、皆様に商品の
ご紹介等をさせていただきます。
ネタとして、今回の記事の裏話なども少し…。
皆さまのご来場を心よりお待ちしております。
昨晩は思いのほか冷え込みましたが、今日は朝から良い天気。
すっかり春めいて来ましたね。
そして春といえばレースシーズンの開幕。
2週間後には全日本RRも始まりますね、
毎年の事ながらこのシーズンはモーターサイクルショーと重なり
結構色々と慌しい日々を過ごしております。
そんなこんなで当然の如く休日出勤の私マツヤマです。
だれか私に3連休って言葉の意味を教えてくださいorz
っと、言っていても仕方が無いのでガツガツ仕事してます。
最近は市販品目的よりも開発品の方が多くなってきているんですが、
一番多いのは『対策品』と呼ばれる開発。
~が曲がる。
~がよれる。
~が削れる。
純正から形状変更した車両というものは色々なネガティブな要素が出てきます。
そこを一つ一つ解決させていくのも螺旋屋の腕の見せ所です。

今日仕上がった一つの部品。
色を見ていただければ分かると思うのですが、いつものTi-6Al-4Vではありません。
A7075にハードアルマイトをかけた製品です。
どうもベータチタニウムという社名からチタンばっかりの印象をもたれることも多いのですが、
基本的に使用箇所によって全ての材料での適材適所があると考えています。
むやみやたらにチタンが良いとは思ってはいません。
大したことのない頭ですが常に『何故』『どうして』『どうなる』を考えて色々と造っております。
鉄には鉄の
アルミにはアルミの
クロモリにはクロモリの
カーボンにはカーボンの
そしてチタンにはチタンの
適材適所があり、
その中でも材料の配合率の違いがあり、
材料を作っている国とメーカーでの特性の違いを考えて。
出来うる限り最良を求めて。
これからも色々と悩んでみたいと思います。
あ、
ボルトやアクスルシャフトには国産のTi-6Al-4Vが良いですよ♪

3月22日 兵庫県淡路市 佐野特別会場にて行われる
JNCC PANGEA淡路にベータチタニウム社製造担当
並びにオフロード部副部長の庄司が出場します。
(ちなみに部長は木内です)

マシンはtm250
本人も久々のレース参戦となりますが
『可能な限り高い所を目指す』と心強い事を言っております。
とりあえずケガ無く完走目指してがんばってもらいたいと思います。
と、いうわけで私も久々にコースに遊びにいってみるつもりです。
ちなみにマシンには…
秘密にしておきます(笑)
今年もやってまいりました東京モーターサイクルショー
3月27日(金)~3月29日(日)の三日間、
東京ビックサイトにて行われる国内最大の二輪展示会。
例年と同じように今年もヨシムラジャパン様の
ブースでの製品展示をしております。
展示内容は新型ZRX1200用キットパーツに
アクスルシャフトをはじめとした各種モーターサイクルパーツ
出来上がったばかりの新型カタログに、
悩ましいクリアファイル等々ご用意しております。
会場にご来場される方は是非ともお立ち寄りくださいませ。
ちなみに展示スペースの目印はコチラ
また後で一つにまとめますが、とりあえず
前回の日記の続き。
単純にキッチリと締付けを安定させるのであれば、
引張強度の高い金属を使えば良いのか?という結論になろうかとも思います。
しかしながらTi-6Al-4Vという金属の大きな特徴によってボルトという機械の優位性があります。
単純に引張強度だけを比較すると大きな違いは無いのですが、
その他機械的性質では結構違うもんなんですよ。
大きく違うのは比重なんですが、今回のブリッジボルトにはあまり関係ありません。
Ti-6Al-4Vの
バランスがブリッジボルトに有効に効くんです。
ボルトに有効なバランスとは。
引張強度が強く
ヤング率が低く
0.2%耐力が低く
比重が軽くそれは
締め付けが良く、
変位が少なく、
戻りが強く
軽い、という特性になります。
上記を満たす金属とは多くは無く、流通している金属ではTi-6Al-4Vが最高レベルのバランスを示しているのです。
単純に強いだったり、軽いだったりと金属の特性は言われがちなんですが、
私が自社のボルトで一番お勧めしたいポイントは
『スプリングバック』と呼ばれる螺旋を締めこんだ際に発生する
『締めておこうと継続的に掛かる強さ』なのです。
強さだけでも
軽さだけでも
螺旋の良さには繋がりません。
そんな特性をいろんな方に知っていただきたい。
しかしながらブログという媒体でキチンとお伝えするのも難しいと思い

新たにカタログを作り直しました。
内容は車、バイクに関わらず基本的なTi-6Al-4Vと他金属の比較データ
そして今まで諸事情で公表出来なかった本当の意味での『β鍛造』について。
多少専門的ではありますが、読みやすい内容になるように勤めました。
現在印刷作業中ですので、まだ手元にはございませんが、恐らく来週末の
『東京モーターサイクルショウ』で持っていけると思います。
また、モーターサイクルショウ以降はご希望される方への郵送も考えております。
少しでもTi-6Al-4Vチタン合金へのご理解をいただくために、
見ていただきたいカタログです。
最近のオートバイのブレーキで主流になりつつあるのはモノブロックのキャリパーなんですが、まだまだ実際に運用されているのは2ピースタイプではないでしょうか?
今日はその2ピースキャリパーにベータチタニウムの出来る事としてのご提案。
ブリッジボルト(橋渡し)での効果を書いてみようと思います。
以前『
割締めの効果』という記事でも書いたのですが、Ti-6Al-4V鍛造で拵えたボルトの優位性はやはりその強さなんですね。
下の図をご覧下さい。

2ピースキャリパーに力が掛かった際のブリッジボルトのイメージを書いてみたんですが、基本的に純正の鉄系統の材質とTi-6Al-4V鍛造とは引っ張強度では大きな差があります。
ボルトにおける強さをちょっとお話すると引っ張強度という区分があるのですが、Ti-6Al-4Vはクロモリ鋼と同じくらいの引っ張強度をがあります。
引っ張強度
鉄=400N/m㎡
ステンレス=520N/m㎡
Ti-6Al-4V鍛造=980N/m㎡クロモリ鋼=980N/m㎡
(計測数値ではなく基準数値です)
単純に鉄系統からは倍前後の引っ張強度を持つTi-6Al-4Vでブレーキのブリッジ(橋渡し)をしてやる事により、組込み剛性を上げ、機械剛性全体を引き上げることが可能になり、純正ボルトで発生していた微妙な歪みや、開きを抑えられる事になります。
結果としてブレーキキャリパー自体の”仕事”を正確に出来るようになります。
ではここで
クロモリ鋼で造っても同じなのかと思われる方も多いと思うのですが、
クロモリ鋼とTi-6Al-4Vの違いがあるので一概にクロモリ鋼でこのような効果が確認出来ない事があります。
さて、その違いとは一体何なのか?
それは…
続きます。
いつの間にやら
こんなブログが!?!?しかも毎日更新してるみたいです(汗)
いやいや、
いったい誰が書いているんでしょうか(笑)
とりあえず
対抗心を出して書いていきますよ!!!
ハイ。
約一ヶ月ぶりの更新
帰ってきてます松山です。
なんかですね、久しぶりに日記を書こうとすると何を書こうか非常に悩みますね…
まぁ近況報告的な何かをつらつらと書こうかと思います。
最近色々とドタバタドタバタと全国を飛び回っているんですが、
多くはちょこまかとした実験とテストです。
諸事情で開発で止まっている新製品がありまして…
何とか春にはラインナップを揃えて販売までにこじつけたいと思ったり。
工業用カタログを刷新するために色々と文章書いたり写真撮ったり。
東京モーターサイクルショーの出展準備をしてたり。
ウェブショップの形態変更を進めてみたり。
ホームページのリニューアル(まだやてないんかい!)やってたり。
新入社員を募集~面接~採用してみたり。
そんな感じの一ヶ月でした。
とりあえず上記の中で解決したのは新規カタログの作成。
もうすぐお披露目出来る予定なのでお楽しみに!!!
ちなみに今回のカタログのコンセプトは
『Ti-6Al-4V鍛造を深く掘り下げる』
いままで公表できなかったデータや写真も盛り沢山。
少しでもTi-6Al-4V鍛造について知っていただければと思います。